藁(わら)床について

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藁(わら)床って?

藁(わら)床

昔は畳床と言えば、藁(わら)床でした。10~20年前ぐらいに建てられた一戸建ての家にはよく使われています。

この藁(わら)床は今の新築物件などにはあまり使われていません。理由は良質の国産の藁が少なくなった事や、建材(ボード)床に比べてコストが高い、藁床の生産をする業者自体が少なくなったなど色々な原因があります。

しかし根強いファンがいるのも確かです。そんな藁(わら)床の『いいところ』『悪いところ』を紹介していきます。


藁(わら)床のいいところ ~メリット~

藁(わら)が呼吸をするので、建材(ボード)床に比べ吸湿・放湿性に優れている

建材(ボード)床はほとんど吸・放湿を期待できません。それに比べ、藁は呼吸をするので畳表+畳床の吸・放湿が期待でき、お部屋の湿度調整に一役かってくれます。

藁(わら)と藁(わら)の間に空気の層があるので断熱効果がある

建材(ボード)床も断熱効果はありますが、ボード床の場合、芯材のスチレンフォーム(発泡スチロール)が断熱効果をもたらします。その点、藁床はあくまで天然の断熱効果があるので自然素材ならではのぬくもりがあります。

建材(ボード)床に比べ、踏んだ心地が柔らかく気持ちいい

建材(ボード)床に使われているインシュレーションボードは硬い素材なので、藁床のソフトな感触を好まれる方が多いです。

総藁(わら)床は天然素材のみを使用しているので化学物質に汚染される心配が無い

畳床に使われているスチレンフォームが化学物質スチレンを揮発している可能性があります。その点、藁床は天然素材なので国産のよく干された藁を使用していれば化学物質の心配は0に近くなります。

建材(ボード)床に比べ、耐久力・復元力が高い

畳を作るためには絶対に針と糸が必要なので、どうしても穴が開いてしまいますが、建材(ボード)床に使われているインシュレーションボード、スチレンフォームは1度穴が開いてしまうと復元しません。その点藁は多少復元するので、表替えを何度しても穴だらけで床が使えなくなる事がありません。

わら床の畳は昔の家にとっては無くてはならないものでした。

昔の家は日本の高音多湿の気候を考慮して、風通しのいい造りになっています。その反面、冬は寒い思いをするはめになるのですが、板張りの廊下などは冷たくても、断熱効果のある畳の部屋は暖かく、冬場の家には無くてはならないものです。

しかし、現在の住宅はクーラーがある事から、高気密化を考え、部屋の中の空気が逃げないような造りになっています。その事によって藁(わら)の畳は以前では考えられなかった弊害を産む事になってしまいました。それが下段のデメリットです。


藁(わら)床の悪いところ ~デメリット~

わら床
わら床

写真が藁(わら)床の『悪いところ』~デメリット~を表しています。

現代の住宅は気密性が高くなりました。昔の家に比べ空気の循環が悪くなりました。空気の循環が悪くなると当然湿気がこもりがちになります。畳の性能の1つとして『室内が湿気がちな時は吸湿・乾きがちな時は放湿』という特徴があります。この乾きがちな時っていう状態が昔に比べ少なくなってきています。という事は、

いつまでたっても放湿ができない=カビが生える⇒ダニが発生する

こんな嫌な方程式がなりたってしまいます。特に夏場の北向きの和室などは要注意です。もちろんどんな畳床でもこの方程式が成り立つのですが特に藁(わら)床はこの方程式がなりたちやすいです。

藁(わら)は天然素材であり、藁(わら)自体が呼吸をします。建材(ボード)床には無いぐらいの吸湿性を誇ります。この本来ならメリットな部分が度を過ぎるとデメリットになってしまいます。また、藁(わら)と藁(わら)の隙間がダニなどの住みかには丁度いいようで、ダニなどが繁殖しやすい条件にもなっています。

藁(わら)は農作物なので『栄養』があります。建材(ボード)床も木材を細かく砕いたものを加工しているのである意味農作物なのですが、『栄養』が藁(わら)に比べ少ないので藁(わら)床のほうがカビが生えやすいのも事実です。

現代の『高気密』の家の造りでは、まめに掃除やメンテナンスをしない限り写真のようなカビで真っ黒になってしまう状況が起こりやすいのが藁(わら)床の最大のデメリットです。


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