畳を末長くお使いいただくために

- 畳は湿気が禁物です。畳を長持ちさせるためにもカビの発生やダニの寄生を防ぐためにも、年2回程度の畳干しをしたいものです。春と秋のよく晴れた日、畳を干す場所のない場合は畳を上げてビール瓶やジュース缶などを置き、風を通すだけでも効果があります。
- 長期間の使用によって畳も日焼けを起こします。天然のい草で織られているので退色は避けられませんが、お湯で固く絞ったぞうきんがけをしてから酢を1%程度混ぜたぬるま湯で拭いてください。
- こまめなお掃除によって、ダニの寄生を抑える事ができます。この時、掃除機は畳の目に沿って軽く触れる感じで、ゆっくりと同一部分を何度か往復してかけてください。
- 畳の上に重量物(タンス・ピアノ・机など)を直に置くと、畳表面に凹みや段差を生じる事があります。必ず、間に敷物を挟んでから置いてください。また、出来てしまった凹みは、適度に霧吹きをして濡れタオルを当てアイロンがけをすると、ある程度の回復がえられます。
- 畳の上をカーペット・絨毯等の敷物で覆うと塵・埃・食物のカスなどが溜まり、それを餌にするダニの寄生やカビの発生の原因になります(重ね敷きをしない場合の約7倍にもなります)。また、1度畳に吸収された湿気が発散されず部屋自体が湿気を帯び、畳や建物を傷めるだけでなくそこで生活する人にとって極めて不健康な状態になります。
畳の掃除お手入れ方法

- ぬれ雑巾で拭くと畳の光沢がなくなります。掃除機をかけ、固く絞った雑巾か、乾いた雑巾でカラ拭きをして下さい。
- 掃除機のかけ方は、畳の目にそってゆっくりと。1畳に40秒~60秒かければ、アレルゲンの減少・増殖防止になります。
- 天気の良い日には、窓を開けて風を通しましょう。
- 直射日光は畳表の変色をまねき、傷みを早めますから出来るだけ避けてください。
- 畳の上には絨毯や上敷きなどを敷かないで下さい。畳の呼吸の妨げになり、カビ・ダニなどが発生する原因となります。
畳の天日干しのすすめ
畳の天日干しはダニ・カビの生息防止のほか、雑菌類の退治もできて一石二鳥です。

- よく晴れた日に、照り返しの強いコンクリートやタイルの上に寝かせて干し、畳の裏・表を交互にして直接太陽光線を当てて加熱乾燥します。
- 湿気の少ない南向きのブロック塀などに立てかけて干すのも効果的ですが、なるべく1枚1枚丁寧に干すことが畳の芯まで乾燥させれるのでオススメです。
- 十分に畳が乾燥したと思ったら、ハタキなどで叩いて細かい埃などを落とすようにしましょう。せっかく天日干しをしたんだったら徹底的に畳をキレイにしてあげたほうが効果的です。
- 湿気の多い土の上や、草の上では干さないで下さい。自然のダニなどが畳に入り込んでしまう可能性があります!
畳の汚れや染みの落とし方
焼け焦げあとができた
タバコのように小さい場合は透明のセロハンテープを貼ってコゲ穴を大きくしないようにする。穴が大きくなると畳表の寿命を縮めます。
畳にカビが生えてしまった
消毒用アルコールを布にしみこませて拭き取る。掃除機をかけて畳についているカビを取り除いてから乾拭きをする。換気を心がける。
田宮ではカビ対策のため、カビお手入れセットや、カビに強い畳「炭化コルク畳」をご用意しております。
しょうゆをこぼした
こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ、粉末を吸い取らせてから掃除機で処理する。
日焼けを少し消したい
中性洗剤でかたく絞った雑巾で雑巾がけをしてから、酢をまぜたお湯で拭く。
家具の跡がついた
凹んだところに適度に霧吹きをして、ぬれタオルを当てアイロンをかける。
灯油、おしっこをこぼした
粉末の洗剤・クレンザー・塩・小麦粉等をふりかけ、充分液体を吸い取らせ掃除機で処理し、その後かたく絞った布で何度も拭く